民族の誇り racial pride 2003 6 19
民族の誇りを象徴するものとは、何か。
それは、いくつかあります。
第一に、言葉です。
日本では、英語教育が盛んで、至る所に英語教室があります。
しかし、そうは言っても、英語を公用語にはしないでしょう。
日本語は、日本を象徴しているのです。
そういう意味では、漢字が、よく日本語に定着したと思います。
漢字は、中国が発明したものです。
第二に、貨幣です。
貨幣は、民族を象徴しているのです。
そういうわけで、貨幣を作るときは、
コインであれ、紙幣であれ、
民族を象徴するものを、デザインとする必要があります。
日本では、桜でしょうか。
第三に、料理です。
料理も、民族を象徴しているのです。
日本では、フランス料理、イタリア料理、中華料理と言った、
外国料理に人気があります。
しかし、だからと言って、お米を禁止されては、困るでしょう。
この不景気なのに、おいしい米で作った、
おにぎりが人気ありますね。しかし、値段が高いでしょう。
最近では、おにぎりの喫茶店のようなものまであります。
1階で、好みの、おにぎりを注文して、
2階の席で、お茶を飲みながら、おにぎりを食べる。
そういう店まであります。
ところで、焼酎という酒があります。
家を訪ねてきた、お客に出す酒としては、無理と考える人がいます。
しかし、それは、固定観念です。
焼酎には、大衆向けの焼酎と、高級酒があります。
高級酒の焼酎は、香りがよく、スムーズな飲み口です。
ただし、値段が高いのです。
スコッチウィスキーより高いと思います。
こういう焼酎ならば、大切な、お客様に出しても、問題ありません。
しかし、問題は、なかなか手に入らないことです。
いつも、バーゲンのお酒ばかり買っていると、
酒屋の主人は、入荷したことを教えてくれませんが、
適正な価格で酒を買っている客には、そっと教えてくれます。
日本人の民族性として、
変化を好まない、安定性を求める傾向性があると思います。
和なるを以て貴し。
そういう意味では、リストラは誤りで、
終身雇用制を維持しつつ、給与を成果主義にすべきであったのです。
もちろん、日本人と言っても、いろいろな民族性があります。
それは、今は、県民性と言っていますが、
昔は、日本各地に、いろいろな国がありました。
薩摩の国、加賀の国など、たくさんあったはずです。
極論すれば、江戸時代は、連邦制であったと言えます。
大名国家が、日本の各地にあったのです。
その名残があります。
たとえば、鹿児島に行くと、
薩摩の言葉で話されてしまうと、
何を話しているのか、まったく、わかりません。
これは、江戸幕府のスパイが、入国しても、
すぐ判明するように、
独特な言葉を作ったのです。
しかし、あの時の、維新の志士たちは、
東京に移り住んで、今では、すっかり保守的になりました。
逆に、江戸っ子である東京都民の方が、改革の民となりました。
故郷への長い道のり
しかし、移り住んだところが故郷です。
故郷は作るものです。
与えられるものでは、ありません。